アスコン型(読み)アスコンがた(英語表記)Asconoid type

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アスコン型」の意味・わかりやすい解説

アスコン型
アスコンがた
Asconoid type

海綿動物に特有な組織構造 (溝系) の3つの基本型一つ。最も単純な型で,直立した中空状の集りから成る。石灰海綿綱のカゴアミカイメン属などにみられる。また,すべての海綿が発生初期にはこの型を示し,やがて,やや複雑なサイコン (シコン) 型 (ケツボカイメン属など) や複雑なロイコン (リューコン) 型を形成していく。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアスコン型の言及

【カイメン(海綿)】より

…食物粒子をとりこんだ襟細胞は,それを体内にある原始細胞および遊走細胞へ運んで,そこで消化する。 体表から胃腔へ通ずる水の通路,すなわち水溝の形式には簡単なものから複雑なものまであって,アスコン型,サイコン型,リューコン型(ロイコン型)の順に複雑になっている。アスコン型asconoid typeは原始的で薄い体壁をもつ個体に見られる。…

※「アスコン型」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android