六訂版 家庭医学大全科 「アセチルコリン受容体」の解説
アセチルコリン受容体
(脳・神経・筋の病気)
筋肉は、神経末端から放出されるアセチルコリンがある程度の量以上になると収縮します。この時に重要な役割を果たすのがアセチルコリン受容体です。この受容体は、筋細胞表面にある
神経細胞が興奮すると、神経末端からアセチルコリンが放出されます。放出されたアセチルコリンは、終板に存在するアセチルコリン受容体にくっつきます。ある程度の量に達すると、終板に電位が発生します。この電位は、筋肉細胞の横管を通じて細胞全体に伝達されます。すると、横管の近くに存在する筋小胞体が興奮し、なかに蓄えていたカルシウム・イオンを放出して筋細胞が収縮を開始します。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報