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内在 ないざいImmanenz; immanence

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

内在
ないざい
Immanenz; immanence

一般的には,ある現象がその根拠,原因を自己自身のうちにもっている事態をいう哲学,神学用語。超越に対する。存在をどのように考えるかによって定義はさまざまに異なるが,大きくは次の2つに分けられる。

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デジタル大辞泉の解説

ない‐ざい【内在】

[名](スル)
あるものが、そのものの中におのずから存在すること。「人の心に内在する道徳律」⇔外在
哲学で、超越に対し、現象がみずからの内にその根拠・原因をもっていること。神が世界の内において働く原因である(スピノザ)、経験可能の範囲にある(カント)、事物は意識・自我の内にある(主観的観念論)などのさまざまな意味に用いられる。

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

ないざい【内在】

( 名 ) スル
そのものの中にそのものの本質と深くかかわりあって存在すること。 ↔ 外在 「官僚機構に-する形式主義」
〘哲〙 〔ドイツ Immanenz〕
神やイデアが現象(世界・個物)の内に本質として存在すること。
カントでは、可能な経験の範囲内にあること。
現象学で、意識の対象が意識作用の内に志向的に存在すること。
▽↔ 超越

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

内在
ないざい
immanence 英語 フランス語
Immanenzドイツ語

広義では、ある存在者の本性に含まれ、またとどまっていること。超越に対する概念。たとえば良心の内在によって、人は外的権威や偶然的要素の介入なしにおのずと罪を悔い改める。汎神(はんしん)論では神の働きは自然に内在していて、神は世界から超越せる外的存在者ではない。人の内在的活動としての「思う」ことは、精神内の概念形成に行き着くだけであり、また「見る」ことは、見る側の変容ではあっても、見られる物を変化させることはない。これらは、物の加熱、変形、分割などの他動的・推移的活動とは異なる。近・現代の意識の哲学と現代存在論においては、事象の意識への内在と意識からの超越とがとくに問題になる。いっさいの現れは私にとっての現れであるとするなら、私の意識から独立した自存的存在へ観念を通じて間接的に到達することが課題となる。現代存在論は、意識の志向性理論によって、意識から超越した存在の直接的認識を主張するが、かわりに意識は実体性を失い、絶えざる自己超越・外化のなかで己の内面を失い、内在概念を不明瞭(めいりょう)にし、蒸発させた。[松永澄夫]

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