日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
アソシエーション(恒星の集団)
あそしえーしょん
association
誕生の起源を同じくする若い恒星の集団。「星の集落」ともいう。集団を形成している恒星のスペクトル型に応じてOBアソシエーション(O型星またはB型星からなる)、Tアソシエーション(おうし座T型変光星からなる)、およびRアソシエーション(R型星からなる)の3種類が知られている。星座名、特性名、数字を用いてOri OB1のように記す。銀河系の渦巻腕に沿って多く存在し、年齢は1000万年より若いものがほとんどである。恒星の部分だけの総質量は太陽質量の100~1000倍、付随する星間ガスや星間分子雲を含めると太陽質量の約10万倍ある。系統的な膨張運動がみられるが、普通の星団に比べ、星どうしの重力相互作用は弱く、やがてはばらばらになってしまう。あらゆる星がアソシエーションの一員であったとする説もある。恒星の誕生の場である。
[吉澤正則]