アフミーム(その他表記)Akhmīm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフミーム」の意味・わかりやすい解説

アフミーム
Akhmīm

エジプト中部,サウハージュ県の都市。カイロ南南東約 390km,ナイル東岸に位置する。エジプト古王国第6王朝時代 (前 2345~2181) の大墓地があり,町の名称は古代の神ミンに由来するらしい。ヘレニズム時代には,神ミンがパンと名称が変り,町はパノポリスと呼ばれた。プトレマイオス朝の上エジプト王朝の上エジプト地方の都となり,ヘミスと呼ばれたが,ギリシアの地理学者ストラボン (前 63頃~後 21) は亜麻布製造の地として伝えている。5世紀にはギリシアの詩人ノンノスがここに生れ,11世紀には一時ファーティマ朝の首都となり,14世紀頃まで大神殿が残っていたが,18世紀のマムルーク反乱で略奪された。現在は穀類サトウキビ,ナツメヤシ,綿花の集散地。工業は繊維,織物工業が主。コプト教会派の勢力が強い。人口7万 602 (1986推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む