アミダ(読み)あみだ

改訂新版 世界大百科事典 「アミダ」の意味・わかりやすい解説

アミダ
Amida

ティグリス川上流東岸の古代都市。現トルコ領ディヤルバクル。ペルシア領から230年にローマ帝国領。638年にアラブ人に征服され,1517年にオスマン帝国領。早くからキリスト教の宣教が行われ,確認しうる最古の主教座(4世紀後半)はアンティオキア教会に属していた。ネストリウス派およびヤコブ派の重要な主教座が置かれたが,14世紀以降キリスト教の勢力は衰えた。17世紀にはアルメニア教会カトリコス座所となった。
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世界大百科事典(旧版)内のアミダの言及

【神籤】より

…中世ではくじに孔子の字をあてることが広くみられた。また阿弥陀光(あみだのひかり)といい,阿弥陀仏の後光を描き,それをくじとして飲食の出銭高などを決める方法もあった。孔子,阿弥陀ともに常人よりすぐれた存在であり,これをくじの名称としていたことは,当時の人々のくじに対する心意をうかがわせるものである。…

【ディヤルバクル】より

…人口44万8000(1994),都市域人口70万8000(1994)。古くはアミダAmidaとよばれ,アラビア語ではディヤール・バクルDiyār Bakr。230年にローマの植民地となり,その後7世紀中ごろアラブの支配下に入った。…

※「アミダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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