アルメル・クロメル(英語表記)alumel-chromel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルメル・クロメル」の意味・わかりやすい解説

アルメル・クロメル
alumel-chromel

熱電対用ニッケル合金で,アルメルはニッケル Ni94%,マンガン Mn2.5%,アルミニウム Al2%,ケイ素 Si1%,鉄 Fe0.5%,クロメルは Ni89%,クロム Cr9.8%,Fe1%,Mn0.2%の組成をもち,この両種の線を組合せると 1100℃までほとんど直線的に 0.045mV/℃という高い熱起電力を示すので,高温温度計用卑金属熱電対として最も広く用いられる (JISの熱電対Kに相当) 。なお歯科用合金の俗称サンプラチナはほとんどクロメルと同じ合金である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android