アンドロス島(ギリシア)(読み)あんどろすとう(英語表記)Ándros

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アンドロス島(ギリシア)
あんどろすとう
Ándros

ギリシア南東部、キクラデス諸島中の一島。同諸島の最北に位置し、幅16.6キロメートル、長さ39.2キロメートル、面積380平方キロメートルで、諸島中2番目に大きい。人口約1万。緑豊かで白い家並みが美しく、バツィBatsi港、ガブリオGavrio港、アピキアApoikia村はとくに観光の中心地。島の最初の住民イオニア人であったが、マケドニア時代にプトレマイオス朝治下に入り、のちローマ(199年以降)、ベネチア(1207年以降)、オスマン・トルコ帝国(1537~1913年)の支配下にあった。港湾活動が盛んで、住民の大多数が海運業に携わっている。

[真下とも子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android