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海運業 かいうんぎょうshipping industry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

海運業
かいうんぎょう
shipping industry

貨物および旅客の海上輸送を担当する産業。ロイド船級協会の統計によれば,1991年6月末の世界の総商船船腹量は約4億 3600万総tで,日本はリベリア,パナマに次いで世界第3位。ただし積取比率は日本船ベースで輸出 6.9%,輸入 28.6%と低く,海運関係国際収支も 53億ドル近い赤字 (IMFベース) 。このため船腹拡充が要請されるが,70年代に入って,次第に外国と比べ船員費が割高となったためと石油危機による船腹過剰によって国内新造船によるよりも低コストの外国傭船に依存する傾向が生れた。第2次世界大戦後の世界海運市場の変化の特徴は,石油,鉄鉱石などの原材料の大量輸送が活発になり,これに対応してばら積専用船の需要が急増したことである。大戦で壊滅的な打撃を受けた日本の海運業は,航権の回復に苦心するかたわら,財政資金の投入による計画造船で再建をはかったが,国際競争力が弱いので経営悪化に悩まされた。この抜本策として 64年海運業の集約化 (6グループの編成) と政府の助成措置がとられた。その後,世界貿易量の拡大,ことに高度経済成長を背景とする日本の貿易量の急伸長とともに各社は急速に立直ったが,73年の石油危機による荷動き減少の打撃は,特にタンカー,バルカー部門に大きく,日本の海運業も戦後最大の不況に遭遇,企業合理化が進められた。国際海運市場において国際競争力を維持していくため,日本の海運業界は徹底した事業の合理化を進めるとともに自国船を削減して経費の安い外国傭船を増加させている。

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デジタル大辞泉の解説

かいうん‐ぎょう〔‐ゲフ〕【海運業】

海上輸送によって利益を得ることを目的とする事業。また、その会社。

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世界大百科事典 第2版の解説

かいうんぎょう【海運業】

船舶による海上輸送業務をいう。
[成立と役割]
 海運は古い歴史を有するが,今日の海運市場取引に基づくいわゆる他人運送を専業とする海運業(コモン・キャリアcommon carrier)が海運に支配的地位を占めるようになったのは,19世紀を迎えてからのことである。それまでの海運は,商人が積卸地の市場で売買する自己の商品を輸送するために船舶を所有し運航するという自己運送形態(プライベート・キャリアprivate carrier)にあった。

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世界大百科事典内の海運業の言及

【運送業】より

…以上のように19世紀以来の海運,鉄道に加えて,20世紀には自動車と航空機が普及し,それぞれの特性に応じて交通市場を形成している。(2)交通手段による分類 運送業はそれが利用する交通手段によって分類するのが最も一般的であり,海運業,鉄道業,自動車運送業,航空運送業に分けられる。海運業はいうまでもなく,船舶を利用して運送業を営むものであり,国際海運業,内航(沿岸)海運業,国内定期客船業が中心である。…

【海運政策】より

…海運業というひとつの産業の成果の最適水準を達成するために,国家が自国海運業に対して行う施策をいい,その具体的内容は,国内立法に体現される。海運政策は海運市場経済に対するいわば国家の干渉(介入)であるが,この干渉のしかたには財政的に支援をする直接間接の補助と,このような財政的支援をともなわない規制との二通りがある。…

※「海運業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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