アンフィクチオニア(その他表記)Amphiktionia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンフィクチオニア」の意味・わかりやすい解説

アンフィクチオニア
Amphiktionia

古代ギリシアで一つの神域を中心に形成された近隣諸都市の宗教連合の名称。神事同盟,隣保同盟と訳される。「周辺住民」 amphiktionesという言葉に由来する。神殿管理と祭礼維持を旨とした。なかでも,テルモピュレ近郊のデメーテル神殿のまわりにつくられ,のちにデルフォイのアポロン神殿とも結びついた隣保同盟が最も重要で,それにはテッサリア,ドーリア,イオニアなど,ギリシアの 12のおもな部族が属し,投票権をもった各部族2名の代表による評議会が1年に2度,デルフォイとテルモピュレで交互に開かれた。この同盟は政治的に重要な意味をもち,次第に列強の政治的な道具と化して,投票権も各都市間の力関係によって左右されるようになった。マケドニアのフィリッポス2世も隣保同盟をギリシアにおける覇権獲得の足掛りとしている。

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