アンフィクティオニア(読み)あんふぃくてぃおにあ(英語表記)amphiktyonia ギリシア語

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

古代ギリシアにおいて神殿とその祭儀を守るために、周辺の種族ないしポリス(都市国家)が結成した同盟。「隣保同盟」または「宗教連合」と訳し、語源的には「周辺に住む人々」amphiktionesに由来するという説が有力。宗教上だけでなく、政治上の重要性をもつこともあった。デルフォイとデロスのアポロン神殿、アルゴリス地方カラウレイア島とボイオティア地方オンケストスのポセイドン神殿のアンフィクティオニアなどが知られているが、デルフォイのものがもっとも有名。これは、テルモピレー付近アンテラのデメテル神殿のアンフィクティオニアが、たぶん紀元前7世紀にデルフォイに中心を移したもので、周辺の12の種族からなったが、のちには所属するポリスが種族を代表することもあった。年2回同盟会議を開き、アポロン神殿とその財産を管理し、ピティアPythia祭を執り行い、神殿を侵害した者に対しては神聖戦争を行った。

[清永昭次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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