出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
人類を分類する際の一つの区分単位。人類の分類には種族のほか人種、民族、部族などさまざまあり、しばしば混乱して用いられている。人種は、皮膚、毛髪、目の色その他の遺伝的・身体的特徴によって分けたときの単位で、これに対して民族は、文化、社会の違いに基づいて、人間の後天的・非遺伝的特徴によって分けた場合の単位である。部族は一般に、一定の地域に住み、言語を共有し、同質的な文化をもち、ある程度の「われわれ意識」をもつ人々の集団をさす。種族については、文化的に分類された単位が大きい場合は民族、小さい場合は種族と分ける考え方、集団内の人々自身の主観的分類に基づくものを部族、研究者の客観的分類に基づくものを種族とする考え方などさまざまあり、明確に概念規定された用語となっていない。また、民族にせよ種族にせよ、人種とは分類基準が異なるとはいっても、実際には人種と重なる場合が多いが、種族の「種」という語が生物学の分類上の「種」と混同され、種族を人種による分類と誤解することが多く、そのため今日ではこの語はあまり用いられない。
[板橋作美]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…文化人類学(民族学)は民族誌的調査にあたって,その研究対象とする人間集団を指して恣意的に部族と呼びならわしてきた。よく似た語に種族,民族がある。それらは人種,言語,文化(生活様式と価値体系など)を共有する人間集団とされているが,部族はこの3者に加えて特定の地域に居住する人々という限定をおくのが普通である。…
※「種族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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