インスリンポンプ(読み)いんすりんぽんぷ(英語表記)insulin pump

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

インスリンポンプ
いんすりんぽんぷ
insulin pump

インスリン製剤を持続的に注入できる携帯可能な小型の医療機器。糖尿病患者が治療目的で行うインスリン注射は、患者自身で行うことが多い。そのため持ち運びしやすいペン型のものや痛みをあまり感じない注射針などが開発されてきたが、インスリンポンプは細いチューブと針(注入セット)を皮下に留置して超速効型インスリンを持続的に注入できるものである。注入量の細かい調整が可能で、摂取する食事の量や運動プログラムなどを考慮してインスリン用量を調整する。インスリン療法では、食後の血糖値上昇を予測して、食前にインスリンの注入量を増やす必要がある。これをボーラス(単回全量投与)とよび、注入量は摂取する炭水化物が消化吸収される時点にあわせて、食前の血糖値なども考慮して算定する。持続的に血糖値(グルコース濃度)を測定できる機能をあわせもつ機器も開発されている。設定した値を超える高血糖や基準以下の低血糖になると警告音が鳴るしくみになっており、夜間でも血糖値の変動を感知できるため、とくに小児糖尿病の管理などに有効である。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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