注射針(読み)チュウシャバリ(その他表記)injection needle

デジタル大辞泉 「注射針」の意味・読み・例文・類語

ちゅうしゃ‐ばり【注射針】

注射器に取り付け、注射筒内の薬液体内に注入するための中空の針。先端は斜めに切断されている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「注射針」の意味・わかりやすい解説

注射針 (ちゅうしゃばり)
injection needle

注射器の先につける針。細い金属管の先を竹をそいだような形にして刃をつけたもの。皮下筋肉・静脈注射用の針はおよそ長さ2.5~3.5cm,皮内注射用は1.3cm,管の内径は皮下注射用は0.6~0.7mm,筋肉・静脈注射用は0.8~0.9mm,輸血用には1mm前後のものが用いられる。現在のように使い捨てでなく耐久消耗品であった時代には,材質も高級なステンレス鋼を使用した。ステンレス鋼板を深絞りによってコップに成形し,さらにこれを引抜加工によって細い管とし,先端を斜めに切断して仕上げる。しかし使い捨てという点から,今後硬質プラスチックの注射針も現れよう。
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