インプロージョン型核兵器(読み)インプロージョンがたかくへいき(英語表記)implosion weapon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

インプロージョン型核兵器
インプロージョンがたかくへいき
implosion weapon

爆縮型核兵器。核分裂爆弾 (原爆) の起爆形式の一つ。核分裂爆弾の爆発には臨界量以上の核物質が必要であるが,臨界量は密度の2乗に反比例しているので,密度を高めることで臨界量未満の核物質を爆発させる。 1945年に最初実験に成功した核分裂爆弾や長崎に投下された Mk3核分裂爆弾は,プルトニウム 239を使用したインプロージョン型であった。核分裂兵器としての効率はガン・バレル型よりもすぐれており,核物質が少量ですみ小型化が可能なうえ,爆発威力の制御も容易であることから,現在の核分裂爆弾はほとんどがこのタイプである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android