ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウミグモ類」の意味・わかりやすい解説 ウミグモ類ウミグモるいPycnogonida; sea spider 節足動物門ウミグモ綱としてまとめられる種類の総称で,皆脚類ともいう。体長 5mm内外のものが多く,頭・胸・腹部に分れる。頭部の先端には吻があり,続いて鋏肢,触肢,担卵肢がある。担卵肢は雄によく発達し,雌の産んだ卵を集めて卵塊をつくり,保持する役目を果す。頭部背面には通常4個の単眼をもつ眼丘がある。胸部は4節で,各節には長い歩行肢がつき,一見クモを思わせる。腹部は小突起状。すべて海産で,潮間帯から水深 5000m以深の深海にまでわたって分布するが,多くは石の下にひそんだり,海藻や刺胞動物などに付着している。世界に約 1000種,そのうち日本産は約 150種である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by