ウワベイン(その他表記)ouabain

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウワベイン」の意味・わかりやすい解説

ウワベイン
ouabain

ステロイドと,メチル基をもつ糖であるラムノースとが結合した配糖体の一種キョウチクトウ科の植物である Strophanthus gratusなどから得られるので,g-ストロファンチンともいう (k-ストロファンチンは,同じ属の他の植物から得られる配糖体である) 。糖を除いたアグリコンであるステロイド部分を,ウワバゲニンあるいは g-ストロファンチジンという。ウワベインは強心作用をもつステロイド強心配糖体の一つで,臨床的に用いられる。また,これら強心配糖体は,細胞膜のイオン輸送酵素であるナトリウム-カリウム ATPアーゼ阻害剤であるが,ウワベインはそのうちでも強力なものの一つで,かつこの酵素の阻害実験に最初に用いられたので,この群の阻害剤の代表的なものとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 Strophanthusgratus

関連語をあわせて調べる

夏の暑さに体が慣れること。数日から数十日間で起こる短期暑熱順化と、数年または数世代にかけて起こる長期暑熱順化とがある。→寒冷順化[補説]近年では、冷房設備の普及にともない短期暑熱順化が起こりにくくなっ...

暑熱順化の用語解説を読む