コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

細胞膜 さいぼうまく cell membrane

翻訳|cell membrane

7件 の用語解説(細胞膜の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

細胞膜
さいぼうまく
cell membrane

原形質膜あるいは形質膜 plasma membraneともいう。細胞表面を囲む薄い膜で,厚さは8~10nm (80~100Å) 。電子顕微鏡では暗・明・暗の3層構造として認められ,これに基づいて J.ロバートソンは,脂質の2分子層が中央にあって表裏両面を蛋白質がおおうという,いわゆる単位膜 unit membraneモデルを提唱し (1960) ,また細胞内の他の構造体の膜とも本質的に共通であるとした。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

さいぼう‐まく〔サイバウ‐〕【細胞膜】

細胞質を取り囲む膜。燐脂質(りんししつ)たんぱく質からなり、選択透過性をもつ。原形質膜。形質膜。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

細胞膜【さいぼうまく】

原形質膜,形質膜ともいい,原形質の外側の界面膜。動物細胞では最外層であり,植物,細菌細胞ではこの外側に細胞壁がある。厚さは普通8〜10nm。電子顕微鏡では3層構造に見えるが,実際には,2層のリン脂質背中合せに並び,各種のタンパク質モザイク的に組み込まれた構造をもつと考えられる。
→関連項目原形質分離細胞質

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

栄養・生化学辞典の解説

細胞膜

 原形質膜ともいう.細胞と細胞外とを仕切る膜,すなわち細胞全体を包む膜.脂質の二重層でできており,その構造は,S. J. SingerとG. L. Nicolsonによって提唱された流動モザイクモデルによって基本的に説明されている.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

さいぼうまく【細胞膜 cell membrane】

原形質膜または形質膜plasma membraneともいう。細胞の生きている原形質の最も外側に形づくられた厚さ8~10nmの境界膜である。原形質の物質環境を保つため外部環境に対して物質の出入を調節する境界膜が想定されながら,電子顕微鏡の技法が細胞構造の観察に適用されるまでは細胞膜の存在は確かめられなかった。ロバートソンJ.D.Robertson(1960)は,電子顕微鏡像から細胞膜を含む細胞の膜構造はみな3層からなる単位膜unit membraneであるとする説を唱え,以後単位膜の用語が広く用いられた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

さいぼうまく【細胞膜】

細胞質の最外層にあって細胞の形態を決めるきわめて薄い膜。主に脂質とタンパク質から成り、選択的透過や代謝物質の輸送、電気的興奮性、免疫特性の発現などの機能をもつ。原形質膜。 → 生体膜単位膜

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

細胞膜
さいぼうまく

細胞の最外層を取り囲む膜で、形質膜、原形質膜ともいう。この膜は、1960年のロバートソンJ. D. Robertsonの説以来3層とされるが、その分子構造は、72年にシンガーS. J. SingerとニコルソンG. L. Nicolsonが発表した「流動モザイク説」では次のように説明されている。膜はリン脂質の2分子層からなっているが、その中にタンパク粒子がモザイク状に存在する。タンパク粒子には内在性と表在性の2種類がある。内在性タンパク粒子は、液晶構造をもつリン脂質の2分子層の中を自由に流れ動くことができる。表在性タンパク粒子は、膜の細胞質側の表面に存在して、内在性タンパク粒子の分布を調節している。能動輸送に関係する酵素タンパクや、ホルモンの刺激により活性化される酵素タンパクは内在性タンパク粒子に含まれている。
 細胞の表面、すなわち細胞膜の外側は、細胞に特有な糖衣(多糖類)で包まれ、細胞どうしの認識や結合に役だっている。また、糖衣の負荷電は多量の陽イオンを細胞表面に引き付ける。細胞表面の多糖類は細胞表面抗原をもち、細胞性免疫(体液性抗体によらず、胸腺(きょうせん)由来のT細胞による細胞性免疫をいう)に大きな役割を果たしている。[小林靖夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

細胞膜の関連キーワード核膜細胞質細胞質融合核外遺伝子細胞質基質細胞質接合細胞質ゾル細胞質膜細胞質マトリックス核細胞質比

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

細胞膜の関連情報