オルト酸(読み)オルトサン

化学辞典 第2版 「オルト酸」の解説

オルト酸
オルトサン
ortho acid

中心原子とその酸化数が同じオキソ酸うちで,中心原子に結合した酸素原子数が最多のものをいう.チオ酸でも同様である.ただし,IUPAC命名法ではオルトを付ける名称は,オルトケイ酸H4SiO4,オルトリン酸H3PO4,オルト過ヨウ素酸H5IO6のみに限られている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のオルト酸の言及

【オルト】より

(2)酸素酸の分類に用いられる。〈水の含有量(水化度)〉が最大のものをオルト酸(古くは正酸)という。たとえばリン酸H3PO4は正確にはオルトリン酸または正リン酸,水化度の低いHPO3はメタリン酸とよばれる。…

※「オルト酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android