オルレアン大学(読み)オルレアンだいがく

大学事典 「オルレアン大学」の解説

オルレアン大学[フランス]
オルレアンだいがく

フランス中部のサントル地域圏,ロワレ県オルレアン市にある。1306年1月27日,教皇クレメンス5世によって創設された中世大学が起源で,フランスではパリ大学,トゥールーズ大学モンペリエ大学アヴィニオン大学に次いで5番目に古い大学である。宗教改革者カルヴァンが法学を学んだことでも知られる。現在の大学は1960年に教養課程の分校として科学系の大学コレージュがつくられて以来,理学部(1961年),技術短期大学部(1967年)法学部(1968年)文学部(1969年),スポーツ科学部(1992年)と徐々に学問領域を広めていった。2002年には二つの技術学校を統合し,オルレアン理工科学学校(フランス)が設立された。2009年トゥール大学とともに研究・高等教育拠点(フランス)(PRES)となり,フランス中部における学際性に富む教育・研究機関の中心を担っている。学生数1万4656(2012/13年)
著者: 高橋洋行

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のオルレアン大学の言及

【オルレアン】より

…フランス中部,ロアレ県の県都。人口10万8000(1990)。ロアール川に臨み,パリの南方約115kmに位置する鉄道・道路交通の要衝。大学や裁判所があり,地方の行政,学術・教育や商業の中心地で,近くには5万haに及ぶオルレアンの森がある。古くから後背地の農産物の集散地,ロアール川水運の積替地として栄え,17,18世紀には商工業が発達した。19世紀中葉以降,鉄道時代にはいると水運の衰退にともない,経済的に停滞したが,第2次大戦後になってパリ地域からの工業分散などにより,在来の食品工業(酢醸造など)に加えて,タイヤ,薬品,機械などの諸工業が同市やその周辺に発展し,第3次産業の発展とあいまって,都市圏の人口増加が著しい。…

※「オルレアン大学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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