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オープン・プライス制 おーぷんぷらいすせい open price system

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知恵蔵2015の解説

オープン・プライス制

メーカーが希望小売価格を設定しないで、小売業者が独自に再販売価格を決定する制度。メーカーが設定する希望小売価格は小売業者の価格決定を拘束するものではないが、商品や広告に記載されることによって小売価格の基準となる。また、希望小売価格を基準として、卸売業や小売業の仕入価格が決まるという建値(たてね)制のもとでは、希望小売価格は卸売価格の基準ともなる。小売業者が大幅な値引き販売を行い、希望小売価格と実勢価格との乖離(かいり)が大きくなると、メーカーでは二重価格問題を回避するために希望小売価格の修正が必要となる。家電製品パソコンのようにディスカウントストアが成長し、値引き販売が常態化している業界では、メーカーが希望小売価格を廃止する動きが高まっている。日用雑貨加工食品業界では、大規模小売業者に対する建値を維持するためのリベートなどのコストが過大になったことによって、メーカーが自社の仕切り価格だけを決定するという新取引制度への移行がみられる。

(懸田豊 青山学院大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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