ディスカウント・ストア(読み)でぃすかうんとすとあ(英語表記)discount store

翻訳|discount store

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディスカウント・ストア」の意味・わかりやすい解説

ディスカウント・ストア
でぃすかうんとすとあ
discount store

直訳すれば割引店、安売屋をいい、第二次世界大戦後アメリカで普及したディスカウント・ハウスの日本での呼称耐久消費財衣料品などの有名商標商品を、メーカーから直接大量安価に仕入れ、経費を節約して現金で安売りする。割引率は、定価ないしメーカー希望小売価格の20ないし30%程度が多いが、ときには40%を超えることもある。安売りの基盤は、(1)大量現金仕入れ、(2)薄利多売、(3)高回転率、(4)現金販売、(5)持帰り制、(6)販売経費の徹底した削減などである。ディスカウント・ストアは、かつては東京秋葉原の電気器具店群が代表的なものであったが、近年では取扱商品が広がり、チェーン店形式のものも多くなっている。

[森本三男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディスカウント・ストア」の意味・わかりやすい解説

ディスカウント・ストア
discount store

割引販売を販売戦略重点におく小売店。デパート並みの品ぞろえを誇る大規模なものから,化粧品家電製品などに特化した専門店までさまざまな形態がある。計画発注や大量仕入れによる仕入れコストの引下げ,店舗投資の圧縮顧客に対するサービスを抑えることによって,低価格を実現している。アメリカでは 1930年代から存在し,第2次世界大戦後に発達,75年に製造業者と小売店の価格協定が廃止され急成長した。日本でも 70年代に売上げを伸ばし,流通機構改善によって多くの分野に低価格販売が広がった。

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