世界大百科事典 第2版「カマウ半島」の解説 カマウはんとう【カマウ半島 Camau Peninsula】 ベトナム南端,メコン川デルタの南西部を占める地方。だいたいシャム湾に臨むラチジャーとデルタ南部のビンロイを結んだ線以西とみてよい。メコン・デルタの沖積作用は著しく,デルタの幅も350kmに及び,毎年60~80mの割合で伸長している。カマウ半島も大部分標高2m以下で,南西端のカマウ岬も土地が低く,樹木に覆われ,岬の周囲には浅瀬があるので,〈岬を回る船舶は少なくとも12海里以上これから離れよ〉と水路誌にある。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報