カンガーバル(英語表記)Kangāvar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンガーバル」の意味・わかりやすい解説

カンガーバル
Kangāvar

イラン北西部ハマダーンとケルマーンシャー中間に位置するセレウコス朝およびパルティア帝国時代の神殿遺跡。巨大な石塊で造られた 200m四方の基壇の上に石製のギリシア式円柱をもって建てられたもので,前 200年頃の建築と推定される。イラン風芸術とギリシア風芸術との折衷的性格をもつこの神殿は,パルティア時代に女神アナヒタのために奉献された。現在,基壇と円柱の基部のみが残っている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android