カンテンコケムシ(英語表記)Pectinatella gelatinosa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンテンコケムシ」の意味・わかりやすい解説

カンテンコケムシ
Pectinatella gelatinosa

触手動物門苔虫綱掩喉目ヒメテンコケムシ科の淡水産動物。無色透明寒天質の中に塊状の群体をつくる。群体は普通長径 1.5~2cmの楕円形で,個虫は共通した体腔内に並ぶ。1個虫には 70~100本の触手がある。休芽は暗褐色直径 1.3mm内外の円形で,周縁には非常に小さな錨形の鉤が並んでいる。若い群体は移動する性質をもつ。関東地方以西の池沼用水池に生息し,ときに大発生することがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android