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カーボニル鉄 カーボニルてつcarbonyl iron

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カーボニル鉄
カーボニルてつ
carbonyl iron

純鉄の一種。ルッペまたは海綿鉄を原料とし,100~200℃,150~200気圧の高圧下で一酸化炭素 COと長時間反応させると鉄カーボニル Fe(CO)5 ガスとなるので冷却して液化する。これを分解容器中で蒸気コイルにより加熱すると気化し,常圧で 240℃に保った頂部で鉄と COガスに分解する。 COガスが再分解して鉄に浸炭するおそれがあるが,これはカーボニルガスにアンモニアガスを混じて防ぐ。得られる鉄は粉状で,水素気流中で 400℃に加熱して脱ガスすれば 99.99%程度の高純度鉄が得られる。これがカーボニル鉄で,高周波用圧粉磁心,焼結磁石原料などに広く利用される。このカーボニル法はニッケルの製錬にも応用され,アメリカのモンド社ではこれによりカーボニルニッケルを製造している。反応は鉄の場合とまったく同じである。

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