ガラホ(読み)がらほ

知恵蔵miniの解説

ガラホ

「ガラパゴススマートフォン」の略で、ガラパゴス携帯(略称ガラケー)のように日本独自の機能を搭載したスマートフォンを指す和製英語。電子マネー、ワンセグ放送、テンキーなど、従来のグローバルスマートフォンにはない機能を搭載したものがこれに当たる。当初は世界標準のグローバルスマートフォンが主流だったが、ガラケーユーザーの取り込みを図るため、通信事業者が日本独自機能を搭載したスマートフォンを発売するようになり、「ガラパゴススマートフォン」と呼ばれるようになった。

(2015-1-9)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

知恵蔵の解説

ガラホ

Android搭載の折りたたみ式で物理キーボードを持つ携帯電話。外観はガラケー(ガラパゴスケータイ)だが、Androidスマホ(スマートフォン)の機能を搭載していることから「ガラホ」と呼ばれる。ガラホとしての初めての製品は、エーユーから2015年2月20日に発売のシャープ社製の「AQUOS(アクオス) K SHF31」。
日本国内のメーカーによって製造されてきた携帯電話(フィーチャーフォン)は、欧米とは異なる独自の進化を遂げており、いつしかそれら携帯電話のことは、ガラパゴス諸島の生物になぞらえて「ガラケー(ガラパゴスケータイ)」と呼ばれるようになった。
IT市場専門のリサーチ・コンサルティング企業「MM総研」によると、14年の国内携帯電話端末の出荷台数は、スマホの2770万台に対し、ガラケーは、1058万台と、全体の30%近いユーザー数を誇っており、前年比では微増している。
ガラケーが支持される主な理由としては、コンパクトである他に、文字入力の際に、物理的に配置されたキーボードが使いやすい、使い慣れているといった点が挙げられる。しかし、スマホのように、「気軽にインターネット検索ができない」、「はやりのアプリが使えない」といった不満もあるため、エーユーでは、操作性を維持しつつ、スマホの機能を搭載したガラホの需要を見込んでいる。
初のガラホとなる「AQUOS(アクオス) K SHF31」は、4GLTE対応で、CPU(中央演算処理装置)は、米クアルコム社の「MSM8926 1.2GHzクアッドコアCPU」。基本ソフト(OS)は、Android4.4。搭載されているウェブブラウザーやカメラなどのアプリは全てAndroidベースで動作し、ウェブブラウザーでは、パソコンと同じサイトが閲覧可能。GPSやテザリング機能を持つ他に、おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信といったガラケーならではの機能も搭載している。
AQUOS K SHF31では、スマホと同じように利用できるアプリもあるが、Androidアプリの配信先である「GooglePlay」に対応していないため、エーユーが独自に用意した「auスマートパス」と呼ばれるサービスから、「AQUOS K」に対応するアプリのみが利用可能となる。
このように、ガラホは、ガラケーとスマホの利点を兼ね備えているものの、インターネット接続による通信料が増大する分、月額利用料金はスマホと同じで、一般的なガラケーの維持費を大幅に上回る。そのため、エーユーは、新規契約者の特別料金として、4年間月額1000円割引をかかげており、発売後の動向が注目される。
なお、15年2月に、ドコモの加藤薫社長が、ドコモからもAndroid搭載の折りたたみ式携帯電話を発売する予定があることを明らかにした。

(横田一輝 ICTディレクター/2015年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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