キナ皮(読み)キナヒ

デジタル大辞泉 「キナ皮」の意味・読み・例文・類語

キナ‐ひ【キナ皮】

キナ樹皮を乾燥させたもの。苦味健胃薬やマラリアの特効薬キニーネ原料

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精選版 日本国語大辞典 「キナ皮」の意味・読み・例文・類語

キナ‐ひ【キナ皮】

  1. 〘 名詞 〙 キナの樹皮を乾燥したもの。多量のキナアルカロイドを含有し、これからキニーネをつくる。
    1. [初出の実例]「Cinchona 幾那皮」(出典:医語類聚(1872)〈奥山虎章〉)

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世界大百科事典(旧版)内のキナ皮の言及

【キナ】より

…南アメリカのアンデス山脈に自生するアカネ科キナ属の薬用樹木で,約40種を含む植物群のうち,類似した数種が利用される。樹皮をキナ皮(英名Jesuit’s bark,cinchonae cortex)とよび,それから得られたキニーネは熱病,とくにマラリアの特効薬として知られている。古くからインカ人がその樹皮をキナ・キナquina‐quina(kina‐kina)と称して熱病に用いていた。…

【解熱鎮痛薬】より

…鎮痛解熱薬analgesic‐antipyretic,熱冷ましともいわれ,薬理作用として解熱作用と鎮痛作用とを兼ね備えた薬物群である。 化学的にはさまざまな系統の化合物があるが,歴史的にみて最も古くから使われた薬物としては,17世紀にヨーロッパに伝えられた南アメリカ産の植物キナの樹皮,キナ皮をあげることができる。キナ皮は,アルカロイドに属する化合物キニーネを有効主成分として含有する生薬である。…

※「キナ皮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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