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樹皮 じゅひbark

翻訳|bark

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

樹皮
じゅひ
bark

木の茎においてコルク形成層より外側の皮層ならびに表皮をいう。この部分はコルク層が形成されるに従って細胞が枯死し,茎の太るのにつれて裂け目を生じ,やがてはげ落ちる。

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デジタル大辞泉の解説

じゅ‐ひ【樹皮】

樹木の表皮。最外層にある死んだ組織の集まりで、コルク形成層ができると外側に押し出され、内部と遮断されて、やがてはげ落ちる。

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百科事典マイペディアの解説

樹皮【じゅひ】

樹木の幹や枝の最外層にある死んだ組織の集り。裸子植物被子植物木本(もくほん)では形成層のはたらきで,年々幹や枝が肥大し,皮層内にコルク形成層ができる。コルク形成層が分裂し,コルク層が形成されると,水液の交通が絶たれ,外側の組織は死ぬ。

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世界大百科事典 第2版の解説

じゅひ【樹皮 bark】

木本植物について,茎のコルク形成層より外側の組織を総称したもの。形成層より外側の,師部・皮層などの組織も含めていうこともあり,かなり漠然とした内容のものである。コルク組織より外側では水や空気が通りにくくなっており,樹皮の組織の細胞は死んで,外側から順次はげ落ちていく。外側がはげ落ちたあとに,二次師部とその外側の組織が茎の表面に残ることがあり,それを靱皮bastと呼んでいる。靱皮というのは,もとは茎の周辺から採取される繊維を商業的にいったもので,植物学的には二次師部の部分に相当する。

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大辞林 第三版の解説

じゅひ【樹皮】

樹木の表皮。樹木の幹でコルク形成層の外側にある組織の枯死した部分。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

樹皮
じゅひ

樹木の幹・枝・根などは形成層の活動によって肥大成長するが、このうち、形成層より外側の部分を樹皮といい、内側の部分を材(木材)とよぶ。樹皮は次のような過程を経てつくられていく。形成層から外方に細胞分裂して最初にできた部分を二次篩部(しぶ)といい、糖類などの栄養分を運ぶ篩管または篩細胞、その働きをコントロールする伴細胞またはタンパク細胞のほか、篩部柔細胞、靭皮(じんぴ)繊維、放射柔細胞などからなっている。二次篩部は、新たに形成層からつくられる木部と篩部によって順次外方へと押し出されるほか、肥大成長によって引き伸ばされていくため、順次外方のものから通道組織としての機能を失っていく。このようにして機能を失った外方の二次篩部にはコルク形成層が新たに分化し、やがてコルク形成層の外側にコルク層、内側にコルク皮層を形成して周皮となる。コルク層ができ始めると、この層は水分を透過しにくいため、それより外方にある組織は死滅することとなる。周皮は次々と内側に新しく形成されていくため、それ以前のものは肥大成長につれて外方に押し出されると同時に引き伸ばされ、順次はげ落ちていく。いちばん内側の周皮から外側の部分はすべて死んだ組織からなるため、この部分は外樹皮あるいは粗皮(あらかわ)とよばれる。これに対して内側の部分は内樹皮あるいは甘皮(あまかわ)とよばれる。
 樹皮は前述したように継続して形成層からつくられるにもかかわらず、外方から順次はげ落ちていくため、木材のように多量に蓄積することはない。しかし、スギ科のセコイアやコルクをとるコルクガシなどでは外樹皮の部分が比較的厚く蓄積している。樹皮のはげ落ち方にはスギやヒノキのように細長い帯状にはげるもの、シラカンバのように薄い紙状にはげるもの、スズカケノキのようにまだら模様になるものなどがあり、樹種によって大きく異なる。樹皮の通気組織には細長い割れ目状の皮目(ひもく)があり、これの形もさまざまである。樹皮にはさまざまな有用物質(たとえば樹脂、タンニンなど)が含まれているため、ワックスや皮なめしなど、工業的にも用途は広い。また、繊維は和紙製造などに利用されている。[鈴木三男]

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世界大百科事典内の樹皮の言及

【帆船】より

…船首に数枚のジブ,各マスト間にステースルをもつこと,また各帆の呼称方法などは次のバークと同じである。(2)バークbarque,bark 3本または4本マストで,まれに5本のものもある。最後部のマストだけは横帆がまったくなく,縦帆のガフセールとガフトップスルがつく。…

【有用植物】より

…この性質のため,人類の衣料原料としてワタは他の植物繊維とはかけ離れた重要な位置を占めた。
[樹皮植物]
 靱皮繊維のように,植物の皮層の繊維を取り出して利用するだけでなく,植物の茎の皮層の部分,すなわち樹皮を直接的に利用している樹木も多い。日本では,ヒノキの繊維質の樹皮は耐水性や耐腐朽性があり,檜皮葺き(ひわだぶき)のように屋根材にされる。…

※「樹皮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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