クック(Sir William Fothergill Cooke)(読み)くっく(英語表記)Sir William Fothergill Cooke

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

クック(Sir William Fothergill Cooke)
くっく
Sir William Fothergill Cooke
(1806―1879)

イギリスの電気技術者。ダーラム、エジンバラ両大学を経て、軍に入隊しインド赴任。除隊後パリ、ハイデルベルク大学医学を学んだ。シリングPaul von Canstadt Schilling(1786―1837)の電信機や物理学者ミュンケGeorg Wilhelm Muncke(1772―1847)に触発され電信を研究し始めた。1837年3針電信機を完成、続いてホイートストンと共同で4針電信機、5針電信機を製作、特許を得て試験電信線をユーストン―キャムデン間に設置した。翌1838年イギリス初の電信線をパディントン―ウェスト・ドレイトン間に2針電信機で建設、1845年単針電信機を発明した。技術協会アルバート金賞を受賞。

[木本忠昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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