日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
クヌーセン(Martin Hans Christian Knudsen)
くぬーせん
Martin Hans Christian Knudsen
(1871―1949)
デンマークの海洋学者。コペンハーゲン大学教授。多くの基礎的な業績により現代海洋化学の開祖といわれる。フォルヒC. Forch、セーレンセンS. P. L. Sørensenと共同で海水の「塩分」を定義、またヘラン・ハンセンB. Helland-Hansen(1877―1957)らと共同し『海洋常用表』を作成した。これらのほか「標準海水」を作成、また海水塩素量を決める「クヌーセンの海水ピペットおよびビュレット」はサリノメーターが導入されるまで長く海洋界で使用された。彼の常用表はその後発展、変遷し、1966年ユネスコとイギリス海洋学研究所により『国際海洋学常用表』として刊行されている。
[半澤正男]