クリーン開発メカニズム(読み)くりーんかいはつめかにずむ(英語表記)clean development mechanism

知恵蔵「クリーン開発メカニズム」の解説

クリーン開発メカニズム

先進国と途上国が共同で、温室効果ガス削減プロジェクトを途上国において実施し、そこで生じた削減分の一部(認証排出削減量)を先進国がクレジットとして得て、自国の削減に充当できる仕組み。先進国にとっては、より少ない費用で二酸化炭素の排出量を削減でき、途上国にとっての持続可能な発展の支援もできる、という考えが背景にある。京都メカニズムの1つ。CDMでは、ベースライン(プロジェクトを実施しない場合での排出量)の設定や植林の扱いの問題、途上国からの削減量充当で先進国全体としての削減が緩められる「抜け穴」の要素が論点。2001年11月のマラケシュ合意では、CDM事業のルールの設定や事業のモニタリング計画の承認、排出権の認証をするCDM理事会も発足した。国内でも、環境省や経済産業省が事業化に向けた調査費を支援するなど、京都議定書発効を受けて、取り組みが活発化しつつある。 日本は、国内の削減が思うように進まない中、国も経済界もCDMクレジットの調達に大きな期待をかけている。

(飯田哲也 環境エネルギー政策研究所所長 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉「クリーン開発メカニズム」の解説

クリーンかいはつ‐メカニズム【クリーン開発メカニズム】

京都議定書による京都メカニズムの一。温室効果ガスの排出量削減義務のある先進国が、その義務のない途上国において排出量削減事業に投資や技術支援を行い、そこで生じた排出削減量の一部を自国の削減量に充当する仕組み。CDM(clean development mechanism)。

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