グリンパティック系(読み)グリンパティックケイ

デジタル大辞泉の解説

グリンパティック‐けい【グリンパティック系】

脳内でリンパ系と同様のはたらきをもつ循環システム。グリア細胞神経膠細胞)が血管周囲に形成したパイプ状の構造に脳脊髄液を循環させ、脳内に蓄積した老廃物を除去する。覚醒時より睡眠時の方がより活動的であることが知られる。グリンパティックシステム
[補説]リンパ系(lymphatic system)とグリア細胞(glial cell)を組み合わせた造語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵miniの解説

グリンパティック系

脳内に存在する、リンパ系と同じ働きをする老廃物排出システム。脳内は神経細胞とその働きを支援するグリア細胞、血管などで埋め尽くされていて、それらの隙間に脳脊髄液とよばれる液体が流れている。グリンパティック系は、睡眠中にグリア細胞が縮むことで神経細胞との間にできた隙間が脳脊髄液の排水溝のような役割を果たし、脳内の老廃物を運び出すシステムになっている。そのため、睡眠効率が低いと脳の老廃物排出がうまくいかず、アルツハイマー病認知症などを発症する原因になる可能性があると考えられている。

(2019-3-22)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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