脳脊髄液(読み)ノウセキズイエキ

デジタル大辞泉 「脳脊髄液」の意味・読み・例文・類語

のうせきずい‐えき〔ナウセキズイ‐〕【脳脊髄液】

脳脊髄蜘蛛くも軟膜間や脳室内を満たしている無色透明液体。脳室で生成されて循環し、脳脊髄の保護・栄養補給などの働きをしている。髄液

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精選版 日本国語大辞典 「脳脊髄液」の意味・読み・例文・類語

のうせきずい‐えきナウセキズイ‥【脳脊髄液】

  1. 〘 名詞 〙 脳および脊髄の外側、および内部にある脳室を満たしている無色透明の液。頭蓋骨脊椎の中にある脳や脊髄を保護し、また代謝上でも重要な役割を示す。毎分一定量脳室内で生産され、大脳表面から吸収されるため、循環している。髄液ともいう。

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百科事典マイペディア 「脳脊髄液」の意味・わかりやすい解説

脳脊髄液【のうせきずいえき】

髄液ともいう。脳室,およびクモ膜下腔を満たす無色透明の液。中枢神経系を機械的衝撃から保護し,頭蓋腔内圧を調節し,中枢神経の分解不用物質を除去する機能を有する。おもに,脳室内の脈絡叢(そう)から分泌され,全量は100〜150ccあり,脊髄部で吸収される。正常圧は横臥(おうが)位で120〜150水柱mm。中枢神経系病気の際に性状・圧が変化することから,診断のために検査される。
→関連項目脳室腰椎穿刺

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脳脊髄液」の意味・わかりやすい解説

脳脊髄液
のうせきずいえき
cerebrospinal fluid

髄液ともいう。脳や脊髄の表面をおおい,脳室や脊髄中心管内にもたまっている細胞外液のことをいい,脳および脊髄の機械的保護のほか,代謝産物排出にもあずかっている。おもに脳室内の脈絡叢で作り出され,総量は正常人で 120~140mlである。脳室→脳表面,脳室→脊髄中心管,脳室→脊髄表面→脳表面という流れがあり,最終的には,おもに脳の静脈洞から静脈系に吸収される。液圧は横臥位で腰椎穿刺によって測定すると 70~180 mmH2O で,200 mmH2O 以上は髄液圧亢進とされる。この液は無色透明無臭,比重 1.007で血漿と等張で,化学組成も似ているが,蛋白質含有量はきわめて少い。

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栄養・生化学辞典 「脳脊髄液」の解説

脳脊髄液

 髄液ともいう.脳室内および脳,脊髄のくも膜下腔,脊髄中心管にある水様透明な液.

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世界大百科事典(旧版)内の脳脊髄液の言及

【髄液】より

…脳脊髄液ともいう。脳室,中心管およびくも膜下腔を満たしている間質液またはリンパ液によく似た組成の液で,全量100~150mlの1/2は脳部に,1/2は脊髄部にある。…

※「脳脊髄液」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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