サツマシロアリ(読み)さつましろあり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サツマシロアリ」の意味・わかりやすい解説

サツマシロアリ
さつましろあり / 薩摩白蟻
[学] Glyptotermes satsumensis

昆虫シロアリ目レイビシロアリ科に属する昆虫。高知宮崎鹿児島の各県および中国南部に分布し、タブなどの枯れ枝から樹幹内へ食入する。伐根や倒木中からも発見されるが、建物を加害しない。働きアリには褐色の翅芽(しが)がある。

森本 桂]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のサツマシロアリの言及

【シロアリ(白蟻)】より


[日本の種類]
 オオシロアリは足摺岬,佐多岬,屋久島~徳之島で朽木にすむ。コウシュンシロアリ(沖縄以南),カタンシロアリ(本州南岸以南),サツマシロアリ(足摺岬以南)およびナカジマシロアリ(四国と九州南岸)はタブ,シイ,カシなどの枯枝から樹幹に営巣し,枝折れや空洞の原因になる。タイワンシロアリは沖縄以南に分布し,土中に菌室をつくる。…

※「サツマシロアリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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