たか‐し・る【高知】
① 立派につくり構える。
※
古事記(712)上「
高天原に
氷木(ひぎ)多迦斯理
(タカシリ)(此の四字は音を以ゐる)て居れ」
② 立派におさめる。立派に統治する。
※
万葉(8C後)六・九三八「吾が大王の 神ながら 高所知
(たかしらせ)る 稲見野の」
③ 高く盛りあげる。
※
延喜式(927)
祝詞・
祈年祭(九条家本訓)「
(みか)のへ高知
(タカシリ)
(みか)の腹満
(み)て双
(なら)べて」
こうち カウチ【高知】
(
河川の間にあったところから、
高知城をもと「こうちやま(河中山・
河内山)」と称したが、
水害の多いのを忌んで、「高智・高知」の字に改めたのによるといわれる)
こう‐ち カウ‥【高知】
〘名〙 たくさんの
知行(ちぎょう)。
高祿(こうろく)。
※
仮名草子・
智恵鑑(1660)一「只一度よき働
(はたらき)したるなどとて、いつもかくあらんかとおもひ、高知
(カウチ)をあたへたっとむべき事にあらず」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「高知」の意味・読み・例文・類語
こうち〔カウチ〕【高知】
四国地方南部の県。太平洋に面する。土佐の全域を占める。人口76.5万(2010)。
高知県中央部の市。県庁所在地。もと山内氏の城下町。高知平野の中央部、鏡川の三角州に発達。浦戸湾に臨む。平成20年(2008)春野町を編入。人口34.3万(2010)。
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