精選版 日本国語大辞典「高知」の解説
こうち カウチ【高知】
[一] 高知県中東部の地名。土佐湾奥の浦戸湾に面し、鏡川が貫流。安土桃山時代に、長宗我部氏が高知城を築城し、江戸時代には山内氏二〇万石の城下町として発展。JR土讚(どさん)本線が通じる。桂浜、五台山の景勝地がある。明治二二年(一八八九)市制。県庁所在地。
[二] 「こうちけん(高知県)」の略。
たか‐し・る【高知】
〘他ラ四〙 (「たか」は高大の意でほめことば)
① 立派につくり構える。
※古事記(712)上「高天原に氷木(ひぎ)多迦斯理(タカシリ)(此の四字は音を以ゐる)て居れ」
② 立派におさめる。立派に統治する。
※万葉(8C後)六・九三八「吾が大王の 神ながら 高所知(たかしらせ)る 稲見野の」
③ 高く盛りあげる。
こう‐ち カウ‥【高知】
〘名〙 たくさんの知行(ちぎょう)。高祿(こうろく)。
※仮名草子・智恵鑑(1660)一「只一度よき働(はたらき)したるなどとて、いつもかくあらんかとおもひ、高知(カウチ)をあたへたっとむべき事にあらず」
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