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スキンチ squinch

翻訳|squinch

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スキンチ
squinch

建築用語。平面が正方形の部屋に,円形ドームをかけるとき,四隅に細長い石をかけ渡し,ドームをかける。その部材をスキンチという。規模が大きくなるとアーチ構造を用いる (スキンチ・アーチ) が,この場合隅の部分に小さいアーチを扇状に重ね張出して半円錐状のスキンチ (トロンプ trompe) とし,その上にドームをかける。ササン朝ペルシアでは3世紀から用いられ,ヨーロッパでは後期ローマ建築にみられるが,おもに用いられたのはビザンチン建築以降である。

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世界大百科事典内のスキンチの言及

【建築構造】より

…ローマ人は石や煉瓦をコンクリート(現在のセメントコンクリートではない)とともに大規模に使用し,3世紀までにはクロスボールト,リブボールトを実用化した。ビザンティンでも同じころに,正方形平面の上に円形のドームをのせる技術(スキンチ,ペンデンティブなど)が完成されているが,これらは石と煉瓦によるもので,コンクリートは使用していない。 ロマネスクは石造クロスボールト,側廊アーチへのバットレス(控壁)などを特徴とし,ゴシックの開花への準備期でもあった。…

【ペンデンティブ】より

…円筒形の壁体にドームを架す場合(ローマのパンテオン)には両者の接合が比較的容易であるが,方形の部屋にドームを架構する際には部屋の四隅とドームの下縁をつなぐ工夫が必要となる。これには,隅部に水平な斜材(スキンチsquinch)を置き,方形室の上面のみを八角形ないしより円に近い多角形として接続する方法,あるいは水平斜材の代りにアーチ(スキンチ・アーチ)を用いる方法等があるが,ペンデンティブを用いる方法はこれらに比べて力学的合理性にすぐれ,造形的効果も大きい。 ローマ時代末期にはすでにペンデンティブに似た支持構造が考案されていたが,起源はおそらくローマ領シリア地方の小規模住宅建築にあると考えられる。…

※「スキンチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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