スミスフィールド(その他表記)Smithfield

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スミスフィールド」の意味・わかりやすい解説

スミスフィールド
Smithfield

イギリスロンドンの中心部にある小地区。ロンドン市 (シティ) の北部に位置する。 1183年にはすでに市場があり,中世には競技場練兵場などに,また宗教改革時には処刑場として,のち家畜市開催地として利用されたが,その一部が 1860年以来整備され,現在はイギリス全土,ヨーロッパ,南アメリカなどから集荷する肉類,魚,果物などの卸市場として知られている。また 1137年創立の聖バーソロミュー教会,およびセント・バーソロミュー病院と付属医学校がある。

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世界大百科事典(旧版)内のスミスフィールドの言及

【シティ】より

… 商品,資金,情報等の取引の中心であったシティには,そのための特有の施設が多数つくられた。中世以来の各種商品取引所――家畜のスミスフィールド,水産物のビリングズゲート,毛織物のブラックウェル・ホールなど――のほか,1568年にはトマス・グレシャムによって王立取引所Royal Exchangeが設立され,また17世紀末から18世紀にかけては,コーヒー・ハウスが群生して商品取引や情報交換の場としての役割を果たした。1773年には〈スレッドニードル街の老婦人Old Lady of Threadneedle Street〉とあだ名されたイングランド銀行に接してロンドン株式取引所が設立され,同じころ海運取引を主とするバルト海取引所も設立された。…

【ロンドン】より

…またロンドン自体が巨大な消費市場であるため,商業活動も活発である。スミスフィールドの肉市,スピタルフィールズ,およびコベント・ガーデンから移設されたナイン・エルムズの両青物市などの伝統的な卸売市場のほか,ウェスト・エンドのリージェント街,ボンド街,オックスフォード街が高級ショッピング街として名高い。ロンドンは工業都市としても重要であり,ウェスト・エンドやイースト・エンドには衣服,宝石などの小規模な消費財工業が,テムズ川下流沿岸にはセメント,精糖,自動車,造船などの重工業がそれぞれ立地する。…

※「スミスフィールド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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