北部(読み)ほくぶ

精選版 日本国語大辞典 「北部」の意味・読み・例文・類語

ほく‐ぶ【北部】

〘名〙 北方部分。北の地方
輿地誌略(1826)五「北部の人は法教深義を知ずと雖も、羅瑪教に因循するを免れず」 〔後漢書‐南匈奴伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「北部」の意味・読み・例文・類語

ほく‐ぶ【北部】

その地域の北よりの部分。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「北部」の意味・わかりやすい解説

北部
ほくぶ

熊本熊本市北区の一地区。旧北部町。1991年(平成3)熊本市に編入。西端部の更新世(洪積世)末期火山岩の金峰(きんぽう)火山北東山麓(ろく)を除けば、ほとんど段丘礫層(れきそう)の肥後台地からなる。さらに台地は、ほぼ南北に流走する坪井川と井芹(いせり)川の開析によって、東部中部、西部の三台地に分断され、東部の台地上を九州自動車道が、中部の台地上を国道3号が、井芹川の開析谷をJR鹿児島本線が、それぞれ南北方向に走っている。河谷平地には水稲が、台地には雑木林の間に陸稲、麦、クワがみられるのが伝統的な土地利用であったが、昭和40年代後半から著しく普及したハウス栽培によってスイカ、メロン、野菜の促成栽培産地となっている。旧北部町は熊本市からの工場、事業所、さらに住宅の進出も目覚ましく、ベッドタウンとしての性格も強まりつつあった。釜尾古墳(かまおこふん)は装飾古墳で、国指定史跡である。

[山口守人]

『『北部町史』(1980・北部町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「北部」の意味・わかりやすい解説

北部 (ほくぶ)

熊本県中央部,飽託(ほうたく)郡の旧町。1991年飽託郡の他の3町とともに熊本市へ編入。旧町域の南西部は金峰(きんぽう)山(665m)北東麓の山地,中部から東部にかけては開析の進んだ洪積台地が広がる。鹿児島本線,国道3号線が通じる。中世には鹿子木(かのこぎ)荘,近世には熊本藩飽田郡五町手永に属した。主産業は野菜栽培と米作を中心とする農業で,近年はスイカやメロンの栽培が盛んである。国道沿いに工場が進出している。金峰山山麓の釜尾古墳(史)をはじめ古墳が多い。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北部」の意味・わかりやすい解説

北部
ほくぶ

熊本県中部,熊本市の北部の地区。旧町名。 1991年熊本市に編入。スイカ,メロン,野菜の施設園芸が盛んな一方,住宅地化も進んでいる。釜尾には彩色文様のある装飾古墳である釜屋古墳があり,史跡に指定。付近は金峰山県立自然公園に属する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android