スライバー

精選版 日本国語大辞典 「スライバー」の意味・読み・例文・類語

スライバー

〘名〙 (sliver) 紡績工程の中間製品の一つ。一般には、梳綿機練篠機から紡ぎ出された、縒(よ)りのないロープ状になった繊維集合体をいう。篠綿(しのわた)。〔日本家庭大百科事彙(1930)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のスライバーの言及

【直紡】より

…この機械によって次のような操作でトップが作られる。(1)ビスコース,アセテート,あるいはダイネルのトウは12万~19万デニール(5デニール×24000~38000フィラメントのこと)で供給され,平たんなウェッブweb(外観がクモの巣のような薄い皮膜の繊維)の形にされる,(2)ウェッブはローラーの間を通るが,合成繊維の場合はここで延伸がかけられる,(3)ウェッブはローラー型のカッターによって,進行方向に対して約10度の角度で斜めに7.5~15cmのある決まった長さに切断される,(4)切口を引き離し,切断された繊維束の上部と下部をローラーによってずらす,(5)繊維束を巻いて,撚りをかけてない繊維束であるスライバーを作る,(6)スライバーを円筒形に巻き上げてトップを作る。直紡によって多くの工程が省略されるうえに,均一で約20%強さの増した糸を得ることができる。…

※「スライバー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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