タイラー(John Tyler)
たいらー
John Tyler
(1790―1862)
アメリカ合衆国第10代大統領(在任1841~45)。同名のバージニア州知事、判事の次男。弁護士、州議会議員、1816年以後連邦上下両院議員、知事などを歴任。41年副大統領就任直後、ハリソン大統領の死により大統領となった。同年9月、合衆国銀行再建法に対する拒否権行使で与党ホイッグ党の支持を失い、44年テキサス併合条約締結後第三党結成に失敗し、再選を断念して引退した。しかし南北戦争中、生涯の堅固な南部州権論を貫き、南部連合議員となった。
[安武秀岳]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例