タトヌマン(英語表記)tâtonnement(仏)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タトヌマン」の意味・わかりやすい解説

タトヌマン
tâtonnement(仏)

模索過程。競争市場の下で価格メカニズムが働き,市場均衡に至るという調整プロセスを M.E.L.ワルラスが,模索する過程に例えたもの。タトヌマンが市場均衡をもたらすとするのが一般均衡理論の基本的考え方であるが,経済には相互依存関係などが存在するため,経済的に意味のある市場均衡が達成されるかどうかは必ずしも自明のことではない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android