普及版 字通 「チ・リ(漢字)」の読み・字形・画数・意味
11画
(異体字)
17画
[説文解字]
[字形] 象形
冠飾をもつ獣の形に象り、(ち)の初文。〔説文〕十四下に「山なり。獸の形。禽頭に從ひ、(じう)に從ひ、(てつ)に從ふ」(段注本)とし、別に「猛獸なり」とする欧陽喬の説を引く。下部は二虫相交わる形で、いわゆる蟠(ばんち)に近い。西周の銅器に、〔頌壺(しようこ)〕など、華麗な蟠文を飾るものがある。
[訓義]
1. やまのかみ、山神の獣。
2. 竜形の獣、獣。
3. 猛獣。
[古辞書の訓]
〔字鏡〕 アキラカナリ・ウラフ・ミナミ 〔字鏡集〕 ミナミ・ウラヤミ・タケキケダモノ
[声系]
〔説文〕に声として離・・・など六字を収める。は蟠、は祝い紐で、状に結んだもの、(ち)は結滞を解く意。みなの声義を承ける字である。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報