化学辞典 第2版 「テクニカラー法」の解説
テクニカラー法
テクニカラーホウ
technicolor process
青,緑,赤の3枚のフィルターを通して同時に撮影した写真ネガから焼付けて得るゼラチンレリーフ版を,イエロー,マゼンタ,シアン色の色素で染め,フィルムに重ねて転写してカラー写真像をつくる方法で,映画に利用される.色素の選択範囲を広くとれるので色調のすぐれたものが得られ,また多数のプリントをつくられる利点があるが,反面撮影時にそろったネガをつくるうえで,フィルターと感光材料の選択に難がある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報