トリプトファン製剤(読み)トリプトファンせいざい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリプトファン製剤」の意味・わかりやすい解説

トリプトファン製剤
トリプトファンせいざい

必須アミノ酸の一つで,輸液,栄養補給剤として使用されている。欧米では睡眠導入などの精神安定効果のある薬としても使われている。このほか,飼料添加物としても利用され,肉質改善や家畜の鎮静効果があるとされている。世界各国で供給されるトリプトファン製剤の原末の大半は,日本のメーカーが生産したもの。 1989年,アメリカでトリプトファン製剤を大量に摂取していた人が好酸球性筋症候群という疾患で死亡したことから,トリプトファン製剤の安全性疑惑が生じている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android