ドゥルガー・プージャー(その他表記)Durgā-pūjā

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドゥルガー・プージャー」の意味・わかりやすい解説

ドゥルガー・プージャー
Durgā-pūjā

ヒンドゥー教の女神ドゥルガーを供養するインド祭り。 10~11月に主としてベンガル地方で行われる。美しい布でおおわれ,鈴と鏡が取付けられた山車に乗せられたドゥルガー女神の像に向って,花や米や水を投げかける。道路には水をまき,門も家も飾り立てる。木は切り倒されず,かつては囚人が釈放される習慣もあった。

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世界大百科事典(旧版)内のドゥルガー・プージャーの言及

【ダシャハラー】より

…秋の始まりを祝う祭りで,秋まきの小麦の予祝を含み,またそれぞれの家業で用いる道具を供養する仕事納め,仕事始めの要素ももつ。初めの9日間はドゥルガー・プージャーと呼ばれ,人々は断食し,ドゥルガー女神に賛歌,音楽,舞踊をささげる。最終日には神像を川で沐浴させる場合もある。…

【ヒンドゥー教】より

…家庭内の儀礼としては,家住期に毎日行うよう規定されている宇宙の根本原理ブラフマンのためにマントラ(真言)を唱えるブラフマン祭,いっさいの神々の供養を行うバイシュバデーバ祭,いっさいの生物に供物を与えるバリ供養,祖霊を供養する祖霊祭,客人を供養するアティティ祭という〈五大祭〉が中心をなしている。年間に行われる祭りの数は多数に上るが,代表的な諸神をまつる春の祭ホーリー(2~3月),とくにベンガルで盛んなドゥルガー女神の祭ドゥルガー・プージャー(9~10月),ラーマ王子が悪魔ラーバナを征伐した記念のダシャハラー祭(10月),灯火をともし,ラクシュミー女神をまつる灯火祭ディーワーリー(10~11月)などが主要なものである。これらのほかに,ケーララ地方には収穫の祭オーナム,南インドの収穫祭ポーンガルなど地方的な祭りもある。…

※「ドゥルガー・プージャー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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