ドリュフォロス(その他表記)Doryphoros

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドリュフォロス」の意味・わかりやすい解説

ドリュフォロス
Doryphoros

彫刻作品。ギリシア語で「槍を持つ男」という意味で,古代ギリシアの彫刻家ポリュクレイトスの代表作左手に槍を持ち右足に体重をかけ,わずかに顔を右に向けて立つ裸体青年像。アキレウスを表わしたものともいう。前 450~440年頃の作。ブロンズ原作は失われ,ナポリ国立考古学博物館ほかにローマ時代の模刻がある。

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世界大百科事典(旧版)内のドリュフォロスの言及

【ポリュクレイトス】より

…アルゴスの出身。ローマ時代の多くの模刻像で伝えられる《ドリュフォロス(長槍を担ぐ人)》(ナポリ国立考古学美術館その他),《ディアドゥメノス(鉢巻を締める人)》(アテネ国立美術館その他)など,運動競技者像の原作者。人体の理想的なプロポーションを追求し,それを理論化して《カノン(規範)》を著したが,《ドリュフォロス》は,この理論を具象化したものという。…

※「ドリュフォロス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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