ドングリウニ(読み)どんぐりうに

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドングリウニ」の意味・わかりやすい解説

ドングリウニ
どんぐりうに / 団栗海胆
[学] Psychocidaris ohshimai

棘皮(きょくひ)動物門ウニ綱フトザオウニ目に属する海産動物。どんぐりのような奇妙な形の棘(とげ)をもつウニ。殻径3.5センチメートル、棘長3センチメートル、棘径1センチメートル。全体に暗黄色で、一部淡緑色を帯びる。八丈島南方と小笠原(おがさわら)諸島近海の水深100~200メートルから知られる。本種は棘の外形ほかにいくつかの際だった特徴を備え、1科1属1種の希有(けう)な種として分類される。また、中生代白亜紀産のものと酷似するため、「生きた化石」の一種ともされる。

[重井陸夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android