ドント方式(読み)ドントホウシキ

デジタル大辞泉 「ドント方式」の意味・読み・例文・類語

ドント‐ほうしき〔‐ハウシキ〕【ドント方式】

比例代表制選挙において、各政党に配分される議席の算定方法の一。各政党の得票数を1から順に整数で割っていき、その商の大きい順に議席を与える方式日本では昭和58年(1983)の参議院議員選挙から採用された。考案者であるベルギーの法学者ドント(V.d'Hondt)の名にちなむ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドント方式」の意味・わかりやすい解説

ドント方式
どんとほうしき

比例代表制

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知恵蔵 「ドント方式」の解説

ドント方式

ドント式」のページをご覧ください。

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典(旧版)内のドント方式の言及

【当選人】より

…これを繰上補充と呼んでいるが,その補充は選挙の期日から3ヵ月以内に限定されている(97条2項)。 衆議院比例代表選出議員および参議院比例代表選出議員の選挙における当選人の決定は,ドント方式と呼ばれる方法によって名簿届出政党等の当選人を決定している。すなわち,各名簿届出政党等の得票数を1,2,3,……の整数で順次除して得たすべての商を,その最大のものから順次,その選挙において選挙すべき議員の数に相当する数になるまで数え,数えあげられた商の個数をもって,それぞれの名簿届出政党等の当選人の数とする(95条の2)。…

【比例代表制】より

…その後,自民党は何度か参議院全国区に比例代表制を導入する公職選挙法改正案を提出し,82年の第96回国会において実現した。これにより,議員定数252が3年ごとに半数改選される参議院議員選挙では,定数1~4の都道府県選挙区から76名と,全国を1選挙区として拘束名簿式のドント方式の比例代表制で50名が選出されることになった。候補者名簿を届け出ることができる政党要件は,(1)所属国会議員が5人以上,(2)直近の国政選挙で得票率4%以上(現在は2%以上),(3)参院選での候補者数が10人以上,のいずれかを満たすことと厳しく,また,供託金も比例代表区400万円(現在は600万円),選挙区200万円(現在は300万円)とされたため,小政党や無所属候補者にとっては不利な選挙制度となった。…

※「ドント方式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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