日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
ナイト(George Wilson Knight)
ないと
George Wilson Knight
(1897―1985)
イギリスの文学者、批評家。シェークスピアの作品を台詞(せりふ)の象徴的意味を手掛かりに考察した論著『火焔(かえん)の車』(1930、邦訳名『煉獄(れんごく)の火輪』)、『王の主題』(1932)などでシェークスピア批評界に独自の地位を占める。自ら俳優、演出家としても活躍、『アセンズのタイモン』『リア王』などを上演、その成果を『シェークスピア演出の諸原則』(1936)にまとめる。
[村上淑郎]
『石原孝哉・河崎征俊訳『煉獄の火輪』(1981・オセアニア出版)』